メック解説&運用(20t)

  ファイアボール



 エレメンタルを狩り尽くせ。
3050年代
ALM−7D ファイアボール FIREBALL

背景
 シュタイナー=ダビオン家の連邦共和国は、氏族(クラン)の侵入に対し、戦線を建て直し、反撃するための方法をニューアバロン工業科学大学(NAIS)に諮問しました。NAISの科学者たちの答は、氏族の強力な地上戦力であるエレメンタルに対抗するための、軽量で高速のメックの設計でした。連邦共和国はこの答申を受けて、コリーン エンタープライズ社の生産ラインを新メックの製造のために提供しました。
 いくつかのデザインのうち、ALM−7Dはもっとも期待の高いものとされています。機動力も弾数も十分にあるため、たとえエレメンタルが戦場の広範囲にわたって出現したとしても、ALM−7Dは高速で戦場を往来し、高い火力を長時間にわたって維持できるからです。
 このメックの最大の特徴は、危険なMASCを使用せずに、なおかつ最高時速184キロミーターを実現していることです。そのため、砲術の技能の高いパイロットが操縦すれば、複数のより重いメックの支援も十分につとまるでしょう。

 連邦共和国はALM−7D ファイアボールを氏族への強行偵察用に配備しており、そのため、若くて血気盛んなパイロットたちの多くはファイアボールに搭乗することを希望しています。

仕様
機動力 11/17/0 3’024’641CB
放熱能力 10
装甲 64
武装 名称 装備位置
誘導SRM2 左胴
弾薬(誘導SRM2)1t=50射 左胴
マシンガン 右胴
弾薬(マシンガン)1t=200射 右胴

一般戦術
 ファイアボールは対エレメンタル用に設計されているだけあって、対メック戦闘能力は皆無です。それどころか対エレメンタル戦闘能力もあまり高くありません。武装がエレメンタルの主兵装であるSRMと同じかそれ以下の射程をもつ兵器だけで構成されており、機動力を生かして、エレメンタルに対して射程外を保つ、といった戦術を取ることができません。しかも全ての射撃が命中して、かつポイント内の1体のエレメンタルに集中したとしても、エレメンタルを無力化するのに4点足りません。(レベル3ルールのマシンガンの暴走射撃を選択しているのなら話は別ですが)
 エレメンタルに対してはなるべく格闘を織り込んだ戦闘を行ない、こちらも数で押すようにしましょう。

対メックの戦術
 近距離火力しかない上に、すべて命中したとしても2点ずつのダメージが3個所に分散して与えられるのでは、通常のメックの敵ではありません。おそらく無視されてしまい、囮にもならないでしょう。それならば隙を見て突撃を行なってみてはどうでしょうか。

改造指針
 武装を全て取り払って装甲を1トン削り、大口径レーザーを1門積みましょう。これならエレメンタルの射程外から戦うことができます。装甲が減少しても、この方が生存率はずっと上昇します。
 装甲を削ることを避けたいのであれば、SRM6と弾薬1トンという手段もあります。戦闘継続能力が減少しますが、エレメンタルの1個ポイントと戦えば、弾薬が尽きる前にこちらが沈んでいるでしょうから、それほど気にする必要はありません。


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