メック解説&運用(80t)

  ハタモト=チ(およびハタモト・シリーズ)




 竜に仕える侍
3050年代
HTM−27T ハタモト=チ HATAMOTO−CHI

背景
 エンドゥースティール、フェロファイバーといったハイテク技術で作られたハタモト=チはチャージャー(80t)の後継機として設計されました。チャージャーを母型としているために肩の張り出し、左手がないことなど外見上の共通点が見受けられます。
 また、胴中央と頭部の後部に巨大な冷却用ファンが張り出しており、これが古の侍の旗指物に見えることからこの名が付きました。

仕様
 
名称 HTM−27T ハタモト=チ
機動力 4/6/0 8’236’921CB
放熱能力 18
装甲 248
武装 名称 装備位置
PPC 左腕
PPC 右腕
SRM6 左胴
SRM6 右胴
弾薬(SRM6)2t=30射 左胴1t/右胴1t
2×CASE 左胴/右胴

 ハタモト=チには以下の姉妹機があります。
 
名称 HTM−27U ハタモト=ヒ
機動力 4/6/0 8’107’321CB
放熱能力 19
装甲 248
武装 名称 装備位置
PPC 左腕
PPC 右腕
2×中口径パルスレーザー 左胴
2×中口径パルスレーザー 右胴

 
名称 HTM−27V ハタモト=カゼ
機動力 4/6/0 8’175’721CB
放熱能力 18
装甲 248
武装 名称 装備位置
PPC 左腕
PPC 右腕
LRM5 左胴
LRM5 右胴
弾薬(LRM5)4t=96射 左胴2t/右胴2t
2×CASE 左胴/右胴

 
名称 HTM−27W ハタモト=クウ
機動力 4/6/0 7’904’821CB
放熱能力 18
装甲 248
武装 名称 装備位置
PPC 左腕
PPC 右腕
AC5 左胴
弾薬(AC5)1t=20射 左胴

 
名称 HTM−27Y ハタモト=ミゾ(ミズ)
機動力 4/6/0 8’046’121CB
放熱能力 22
装甲 248
武装 名称 装備位置
PPC 左腕
PPC 右腕
ER大口径レーザー 左胴

一般戦術
 ほとんど限界に近い装甲。シンプルかつ有効な武装とその配置。ハタモト=チはこの時代のドラコ連合を代表するメックなだけあって、完成度の高い作りとなっています。あえて欠点を挙げるとするならば、遠距離での過熱の問題でしょうか。PPC2門という作りのため、放熱のための射撃の調整が難しく、1門PPCを射ち控えるだけで、そのラウンドの射撃能力が半減してしまうという点です。
 高台を占拠する支援機としても(この戦い方がメインになるでしょう)、敵の戦列へ斬り込んでいく主戦機としても、どちらでも十分に戦えるだけの戦闘力と装甲を持っています。ただし、近接火力はやや低いので、主戦機として戦う場合は、重量を活かして格闘を重視した戦い方になります。幸い近距離武器はすべて左右胴に配置されているので、射撃武器によって格闘動作が制限されることはありません。

 多少の過熱に目をつむって、高台に登ってPPCを連射していれば、必ず相手は引きずり落とすために戦力を割り振ってくるでしょう。装甲も厚いので囮としては十分に役割を果たしてくれるはずです。相手が無視するようならPPCで痛めつけてやりましょう。
 こうして敵の火力を引き付け、敵の行動を制限すれば部隊の中での責任は果たせるはずです。

対重量級以下の戦術
 遠距離を保ってPPCで戦っていればまず負けることがないでしょう。支援専門機でもない限りこれだけの装甲と遠距離火力を持ったメックはないはずです。もし相手が支援機なら、こちらから近寄っていってなるべく格闘に持ち込むようにしましょう。近接火力は多少低くても、格闘を織り交ぜて戦えば、重量と装甲がある分勝てるでしょう。

対強襲級の戦術
 強襲級相手には重量で圧倒できない分、近接火力の低さが非常に目立ってきます。なるべく遠距離を保つようにしましょう。その場合も過熱に気を使う必要があります。放熱機がシングルなので過熱がじわじわとハタモト=チの戦闘力を奪っていくことになりかねません。
 特に得意な距離というものもないので、ダブルの放熱機を持つ相手とは全く戦闘力が違うということを心に刻み付けておかなくてはいけません。

 特に相手がTHG−11Eサグ(80t)の場合、可能な限り接近する必要があります。サグはハタモト=チと全く同じ重量・装備・装甲の配分であり、単純に放熱機がシングルとダブルという違いしかありません。しかし走行してPPCを2門射った場合、4点の熱が溜まるハタモト=チとサグとでは全く勝負になりません。
 接近してSRMを射ち合う状態なら何とか互角です。実際には「当たるかもしれない最低射程を割ったPPC」が2門飛んできても過熱しないサグの方が有利です。格闘距離まで詰めればサグも当たりにくいPPCを射つ代わりにパンチを試みてくるでしょうから、ようやく条件が互角になります。
 このように戦術がはっきりと限定されてしまっている段階でハタモト=チの負けはほぼ確定しているのですが。


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