メックウォーリアーTRPGリプレイ第4回(1999年12月17日)下書き  プレイヤーのみなさん。チェックをお願いします。 《キャラクター紹介》 プレイヤー”フレイ” ●メック戦士 アルル=フォルティシモ=メロディW世  小隊長。乗機はウォーハンマー(70t)。射撃/操縦基本値=2/5。 ○偵察兵 マヨール=レーベンハイト  <個人戦闘=剣・ナイフ>で高速振動剣を振るう剣士...を自認しているが、なかなか機会に恵まれない。このゲームじゃそんな機会は来ないかもしれない。 プレイヤー”ガイフリード” ●メック戦士 ロック  乗機はランスロット(60t)。射撃/操縦基本値=2/4。  小隊の副長。 ○整備兵 ランス  ランスロット LNC25−02 LANCELOT は『Technical Readout 3025』(1996 FASA CORPORATION)のp75に載っています。武装はPPC、大口径レーザー×2、中口径レーザー。移動力は4/6/0。放熱能力19。装甲152点。無駄のない、非常に優秀な機体です。 プレイヤー”音響” ●メック戦士 グレイ  乗機はサンダーボルト(65t)。射撃/操縦基本値=1/3。  パーティ随一の射撃の腕を持つ。 ○偵察兵 フレイア プレイヤー”司会のお姉さん” ●メック戦士 シルヴィア=コール  乗機はウルバリーン(55t)。射撃/操縦基本値=5/6。  今回が初参加の新兵。養成校出身の新兵だが魅力を3まで削って敏捷を上げているので射撃の基本値は高い。 ○航空兵 アルト=M=クイーン  本当は偵察兵なのだが、”天性の才能=操縦/航空機”があるため航空兵扱いとなった。プレイヤー曰く「2人合わせて”call me queen!”」。 プレイヤー”戦闘員(c)” ●メック戦士 エリス  乗機は自作メックであるズゴッグ(45t)。射撃/操縦基本値=2/3。  整備兵のクリスの双子の姉。 ○整備兵(と書いて”ていさつへい”と読む) クリス  エリスの双子の妹。偵察兵関係の技能しか成長させていないので、すでに立派な偵察兵である。  ズゴッグ(45t自作メック)。移動力5/8/5。装甲144点。放熱能力12。武装は大口径レーザー、中口径レーザー×2、SRM6。武装を全て左右胴に集中したメックです。エリスの趣味により、ジャンプジェットのうち1つは頭部に取り付けられています。 ゲームマスター”戦闘員(b)” 《新キャラ紹介》 GM「ブレカナ(ブレード オブ アルカナという名前のTRPG)とは別の日にメックウォリアをすることになったので、ブレカナのプレイヤーも安心して参加できるようになりました。というわけで新キャラクターです」 シルヴィア「新キャラクターのシルヴィア=コールで〜す。魅力はグレイより1点高い3です。敏捷は10もあります」 アルル「ふっ。所詮は新兵。射撃の目標値は低いな」 GM「でも、あと1回経験点をもらったら一般兵になるように経験点を渡してあるから、すぐに追いつかれるよ。ちなみに養成校出身だ。連隊長が『実戦経験を積むために君たちの小隊に配属された。将来の佐官候補だ。いじめるなら今のうちだぞ』と(笑)。階級は養成校を出たから、士官学校出身と同じ扱いにして、少尉だよ」 ロック「げ。小隊長と同じ」 《本編》 GM「さて、前回の任務で捕まえたメック戦士だが。」 アルル「おれの偵察兵(マヨール)が殺した奴だっけ」 エリス「小隊長の仇〜って(笑)」  前回のシナリオでアルルのウォーハンマーは頭部を破壊され、全治6週間の重傷を負っている。 GM「殺してない殺してない。捕虜の虐待はアレス条約違反だ」 アルル「戦死したことにして(目が本気)」 GM「だめだって」 グレイ「その代わりに乗っていたメックは完全破壊したから。」 GM「とにかく、そのメック戦士がいろいろな情報を吐いた。ここ惑星ハゲタガ(ハゲタカ/バルチャー)V上の星間連盟時代の倉庫の位置とか。で、連隊長が『倉庫のうち、一つは我が連邦共和国領内にある。ここを調査するのだ。』ってね。場所はここね。」 グレイ「ドラコとの国境じゃないか〜。」 GM「一応自領内だから敵が侵入してきても、迎撃準備を整える時間はたっぷりと取れる。奇襲されることはないから」 ランス(ロック)「遺跡探索かあ。装備を考えた方がいいかな」 アルト(シルヴィア)「お金ない〜。支給して〜」 マヨール(アルル)「はいはい。レーザーライフルとサブマシンガンと防弾チョッキと双眼鏡と..」 フレイア(グレイ)「振動爆弾も」 アルト(シルヴィア)「お金は?」 GM「『メックウォリアTRPG』には何も記述がないんだよね。まあ、この任務が終わったらたっぷり入ってくるから」 GM「遺跡の近くの地図はこんな感じだ。(地図を見せる)。街道があって。すり鉢状のくぼ地があって、貯水池があって、戸数4軒ほどの小さな村がある。ここではゲンブへ行く街道を通る人のためのレストランと水や化石燃料を売る店がある。」 クリス(エリス)「貯水池に見張り塔がある」 GM「水は貴重品だからね」 マヨール(アルル)「まずはレストランへいく」 GM「情報収集の基本だね。家族で経営しているみたいで、夫婦が店、子どもは外の砂場で遊んでいる。」 マヨール(アルル)「最近、景気はどうだい?」 GM「『普通だね。街道はいろいろな人が通るからね。ま、お金さえ払ってくれれば、だれでもお客さんさね』」 フレイア(グレイ)「この辺りに星間連盟の遺跡とかがあるって話は知らないかい?」 GM「『いや、はじめて聞くな、そんな話』(さて、どうやってクリタ兵のことを警告しようか)」 ランス(ロック)「自分で探すしかないか」 フレイア(グレイ)「どのあたりがあやしいかな?」 アルト(シルヴィア)「やっぱりくぼ地」 ランス(ロック)「じゃあ、調査しにいこうか」 GM「(おっとっと、クリタ兵についての情報を与える前に立ち去っちゃうぞ)みんな、知力判定してくれるかな」 アルト(シルヴィア)「成功」 GM「一人だけ? みんな知力は高いだろうに」 クリス(エリス)「新兵を見直そう」 GM「アルト(シルヴィア)は砂場で遊んでいる子どものおもちゃに見覚えがある。というか見慣れたものだね。メックの操作板の破片だ」 ランス(ロック)「ぼうや。それ、どこで見つけたの?」 GM「むこうのくぼ地だよ。ちょっと掘ればいろんなものが出てくるんだ。さっき黒い服のおじちゃんも何か掘っていたよ」 フレイア(グレイ)「何、黒い服! クリタの兵士か」 マヨール(アルル)「急いでいこう」 GM「くぼ地に着いたよ。あたりに人影はない」 ランス(ロック)「足跡は?」 GM「知力で判定して...今度はみんな成功した? じゃあ、真新しい足跡がくぼ地を降りていくね」 (マヨール(アルル)「新兵、一人で行ってこい(笑)」) (アルト(シルヴィア)「あ〜れ〜(笑)」) フレイア(グレイ)「足跡の上を踏んで行こう。地雷があるかもしれない」 GM「(ち、それじゃ地雷も滑落もなしか)じゃあ、何事もなく降りて行ける。足跡は土と同じ色で偽装された扉に消えている」 マヨール(アルル)「聞き耳」 GM「何も聞こえない」 フレイア(グレイ)「扉の真横について、扉を開ける」 GM「扉の向こうには誰もいなかったよ。通路が伸びている」 マヨール(アルル)「警戒しながら進もう。その前に双眼鏡で確認」 GM「ずっと通路が伸びている。とてつもなく長いね」 クリス(エリス)「じゃあ、進むしかないわ」 GM「ず〜っとず〜っと15分くらい進むと扉にぶつかる。今度は合金製の頑丈そうな扉だ」 マヨール(アルル)「再び聞き耳」 GM「声が聞こえるよ。『大丈夫だ、傷は浅いぞ』とか言っている」 マヨール(アルル)「手順を決めよう。まず、扉を開ける。立っている人めがけてサブマシンガンで掃射。」 クリス(エリス)「いきなり掃射は、やりすぎじゃない」 アルト(シルヴィア)「せめて降伏勧告くらい」 マヨール(アルル)「じゃあ、複数兵士が立っていたら掃射。そうでなければ天井に掃射して降伏勧告」 フレイア(グレイ)「そういうことで」 GM「はい、扉を開けると、ロビーのようなフロアで、奥に階段、左に扉がある。壁には自販機が並んでいるね。そしてフロアにはソファーが並んでいる。そのうち一つに負傷兵が寝かせられていて、看護兵が傷を診ている」 マヨール(アルル)「じゃあ、天井にサブマシンガン撃って、降伏勧告」 GM「多勢に無勢だな。降伏しよう」 アルト(シルヴィア)「尋問たーいむ」 GM「負傷兵と看護兵じゃ情報を隠す気もないしね。兵士たちはクリタの偵察分隊だよ。この遺跡の調査に来て負傷したから、ここに残っている。この上の階で警備ロボットが生きていて、この人が負傷したんだ。とても歩兵じゃ警備ロボットの相手にならないから、先に下の階を調べている。」 フレイア(グレイ)「警備ロボットが生きているのか」 アルト(シルヴィア)「ばんぺいくん」 GM「やっぱりそう呼ばれるのか(苦笑)」 アルト(シルヴィア)「自販機で何か買える?」 ランス(ロック)「ジュースはあるかな?」 GM「300年も保つようなジュースがあればね。描き忘れていた。左の扉の前に大きな運搬台がある。遠隔操作のようだね」 フレイア(グレイ)「ところで、左の扉は構造からなんとなく推測できるけど...車両かメックの倉庫かな」 GM「エレベーターだよ。ここで設計した機械を搬出するためのね」 マヨール(アルル)「捕虜に聞こう。下には何人いる?」 GM「『3人だ』」 マヨール(アルル)「じゃあ、だれかエレベーターの方を警戒していて。階段から制圧しよう」 ランス(ロック)「エレベーターを警戒しよう」 GM「階段には人気はない」 グレイ「踊り場から、鏡で下の階を見る」 GM「下の階のフロアで運搬機械を3人がかりで調べている。無警戒だね。ちなみに防弾チョッキにレーザーピストルだ」 マヨール(アルル)「防弾チョッキ? (にやり)刃物は防がないな」 フレイア(グレイ)「なぜそこでレーザーは防がないと言わない(笑)」 マヨール(アルル)「じゃあ、狙いをつける。距離は?」 GM「10ヘクスだよ」 フレイア(グレイ)「4ターン狙って撃とう...当たった...頭に20点。文句無しに即死だ」 マヨール(アルル)「外れ」  次のターン。アルト(シルヴィア)まで踊り場の影から身を乗り出して撃ち合います。クリタ側の射撃は九分遮蔽にはばまれて届きません。一方PC側はもう一人のクリタ兵の脚を撃って気絶させます。 クリス(エリス)「降伏させよう」 GM「一人じゃ戦う気はないや。素直に降伏しよう」 クリス(エリス)「この両開きの扉が怪しい」 フレイア(グレイ)「明らかに倉庫だな」 クリス(エリス)「開けよう」 GM「(倉庫だというのに罠のチェックはなしかい)<保安装置解除>ね。+4の修正をかけて」 クリス(エリス)「あ、失敗〜。3点足りない」 GM「じゃあ、罠の存在すら気づかなかったな。ばりばりと電撃が走るぞ。体力判定に失敗すると利き腕に1Dダメージね。さらに成功しても失敗しても1D時間のあいだすべての判定に−1だよ」 マヨール(アルル)「やってみよう...全然足りない...ばりばりばり」 ランス(ロック)「じゃあ、おれが...1点足りない」 GM「1点足りないのなら、罠の回線は切断できる。鍵は開かないけど」 フレイア(グレイ)「えい...成功」 GM「開いた。中はいろいろな機械が積み上げられている。<補修・整備=メック>か<補修・整備=一般>+2で判定を...成功したなら、使えそうなメック用のセンサーがみつかる」 クリス(エリス)「こっちの扉...今度は成功」 GM「ここは電算室のようだ。」 ランス(ロック)「地図は見れるかな」 GM「見れるよ」 ランス(ロック)「じゃあ、各扉の鍵は」 GM「<コンピューター>で判定して...+4成功? それなら鍵・罠の解除と運搬機械の制御ができる。あと、警備ロボットの位置も分かる。操作は無理だけど。警備ロボットの操作がしたければ3階の中央制御室へいかないといけない。  運搬機械だが、床と同じ高さから人の腰くらいまで自由に高さを調節できる。重たいメック用部品なんかを簡単に運ぶことができる設計だ」 フレイア(グレイ)「なんとか”ばんぺいくん”を停めなくちゃ」 マヨール(アルル)「”ばんぺいくん”の装備は?」 GM「マシンガンが2門」 マヨール(アルル)「ちょっとこわいな」 クリス(エリス)「まずはすべての部屋を調べよう」 GM「この部屋も倉庫だ。<補修・整備=メック>か<補修・整備=一般>+2で...+6も成功? 個人装備なら好きなものをひとつあげよう」 アルト(シルヴィア)「警備ロボット(笑)」 GM「だめ(笑)」 フレイア(グレイ)「じゃ、アブラットスーツもらい」 フレイア(グレイ)「運搬台を”ばんぺいくん”の下に滑り込ませることはできる?」 GM「できるよ。コンピューターを操作している人、<コンピューター>で判定して」 ランス(ロック)「成功」 GM「じゃあ、滑り込ませることができた」 フレイア(グレイ)「持ち上げて、そのまま階段へ台ごと放り出してしまえ」 GM「がっしゃ〜ん。”ばんぺいくん”は階段の踊り場のあたりで転がってもがいている」 クリス(エリス)「エレベーターで3階へいこう」 GM「3階へ上がると古びた死体が5つほど転がっている。軍服はグレーターバルキリー(二つの蛮王モールグレイン=バルキリーとレッドジャック=ライアンとが合併してできた蛮王国。旧ライラ共和国領のY軸プラス方向に存在する)のものだね。みんな警備ロボットに殺されたようだ。」 フレイア(グレイ)「中央制御室の情報を引き出すんだ」 ランス(ロック)「<コンピューター>判定に成功している」 GM「ここと同じような倉庫の位置とかの情報が手に入った。  さて、調査が一段落したところで、直援中の気圏戦闘機から連絡が入る。『国境を越えてクリタ軍メック1個小隊が接近中。編成はフラッシュマン、なぞの重量級メック、ライフルマン、グリフィンだ』」 マヨール(アルル)「さあ、きたぞ」  FLS−7K フラッシュマン。『Technical Readout 3025』(1996 FASA CORPORATION)掲載のメックです。70t。移動力は4/6/0。放熱能力23。武装はLL×2、ML×4(正面)×1(背面)、火炎放射器×1。装甲216点。重装甲かつ高い攻撃力を誇ります。背面に中口径レーザーを備え、16〜10点の装甲を割り振るなど、ヤマタノオロチと同じ設計思想に立った、乱戦に強い機体です。ただし、頭部装備の火炎放射器は無駄以外の何者でもありません。 GM「なぞの重量級メックだが、65tでPPC、SRM6×3、MG×8とかいうんだが(笑)」 フレイア(グレイ)「陸戦型ヤマタノオロチかい!」 GM「今回はマップの森、林と水地は0レベルの平地として扱うから」 フレイア(グレイ)「5対4。295t対250tだ。でも一人は新兵だからなあ」 GM「4人は古参兵並みの腕だろうが。こちとら3人一般兵、一人古参兵なんだぞ」 ロック「なんだ。圧倒的にこちらが有利なんじゃないか」 GM「そう言うのなら、陸戦型ヤマタノオロチの恐怖を見せてあげよう。」  第1ターン。お互いに走って距離を詰めます。 ロック「グリフィンがPPCで遠距離というなあ。目標値11かあ。(ころころ)当たった。」 GM「遠距離でお互い走って、当たるかあ」 ロック「命中個所は...頭。致命的命中は...2ヶ所。センサーと操縦席(笑)」 GM「(絶句)」 エリス「はい、1機リムーブ」  第2ターン。GM側は再び全機走行します。PCはヤマタノオロチのSRMの射程に入らないように行動しますが。 GM「あれ、ランスロットが距離9? それはSRMの遠距離だぞ」 ロック「しまった。」 GM「でも、走って遠距離では当たらないので、PPCを(ころころ)結局当たらないか」  フラッシュマンとウォーハンマーがちまちまと装甲を削り合いますが、それ以外はほとんど有効打はありません。  第3ラウンド。 ロック「静止」 GM「その意気やよし。一気にマシンガンの射程に踏み込んでやろう。といってもマシンガンの射程では遠距離だが」 グレイ「ヤマタノオロチの左胴ははげたぞ。ついでに、これだけダメージを受けたから転倒判定だ。」 GM「なんの転倒はしていない。フラッシュマンもまだまだ大丈夫。ライフルマンなんてまったく無傷だし」 アルル「PPCがライフルマンに命中、(ころころ)胴中央致命的命中。場所は(ころころ)オートキャノンの弾薬(笑)」 GM「またかい(泣)」  この一撃で戦局は完全に決定してしまいました。フラッシュマンはウォーハンマーとズゴッグに挟まれ、ヤマタノオロチにいたっては3機のメックに囲まれてしまっています。こうなるとどれか一体には装甲のない左胴をさらすことになります。  第4ラウンド。  フラッシュマンの正面に立ったズゴッグが火だるまになりますが、なんとか立っています。 ロック「ヤマタノオロチの左胴に当たったよ。致命的命中は6ゾロ(笑)」 GM「左胴にはSRMの弾薬があるんですけど」 グレイ「どっか〜ん」 GM「こりゃだめだ。勝ち目が残っていない。君たちの腕じゃ逃げる前に撃ち落とされそうだな。ここは残ったフラッシュマンも降伏しよう」 エリス「あっけない」 GM「いきなり2機も無力化すれば、こんなものさ」 《結末》 GM「帰ってきた君たちを連隊長が迎えるよ。『よくやった。倉庫で発見されたセンサー、3トン型ジャイロ、交換用マイアマー7点はそのまま予備部品として取っておきたまえ。さて、コール少尉。君の配属先はまだ決まっていない。しばらくこの小隊で実戦経験を積むといいだろう』。というところで今回のシナリオは終了です。お疲れ様でした。」